今に残る古代銀貨

🏛 歴史的背景
上の写真は、ササン朝ペルシア帝国(224–651年)のホスロー1世(531–579年)時代に発行された銀貨ドラクマです。
「Drachm(ドラクマ)」は当時の銀貨の単位です。
💙ササン朝では、直径3cmほどもある大型で高純度の銀貨を用いた、ドラクマ銀貨を数多く発行していました。
💙この胸像は、ホスロー1世。
ホスロー1世は「理想的な王」として後世に語り継がれ、イスラム時代の文献でも高く評価され、ホスロー1世の時代は、その優れた治世で「黄金時代」と称されています。
💙次のホスロー2世時代のドラクマ銀貨が市場でよく見られます。
ホスロー2世時代は戦争が多く、勝利を数多く収めたものの、衰退へ向かっていった経緯がありますので、個人的にはそれより古いコインであり、黄金時代と呼ばれているよき時代のホスロー1世時代の銀貨を好んで持ちたいと思っています。
ササン朝ペルシア帝国とは
3世紀から7世紀(224–651年)にかけて西アジアを支配した大帝国で、ローマ帝国や東ローマ帝国と並び立つ存在でした。
イランを中心に、イラク・コーカサス・中東の一部まで含む超大国でした。
文化・芸術・学問が大きく花開き、ゾロアスター教を国教としたことで知られています。
壮大な歴史の中で生まれた銀貨は、当時の繁栄と精神を今に伝える貴重な証です。
ホスロー1世(King Khusru I)とは
在位531〜579年のホスロー1世は、ササン朝を最盛期へ導いた名君です。「不死なる魂を持つ者」と呼ばれていました。
王族同士の内戦を終息させた父カワードの政策を受継ぎ、メソポタミアをはじめ領土内の耕地開発を行って国力を増強させ、中央アジア方面や東ローマ帝国などへの対外遠征も積極的に行いました。
行政改革や税制の整備を行い、学問や哲学を保護したことで「公正なる名君の模範」とたたえられています。
ホスロー1世の治世は安定と繁栄をもたらし、「黄金時代」と称されています。
その時代に発行された銀貨は、力強さと気品を兼ね備えた芸術品として高く評価されています。
💙なんとも縁起の良い時代の銀貨です。
💙ちなみに。。。
インドへ仏典を授かりに行った三蔵法師(さんぞうほうし)は、ホスロー1世の死後23年後に生まれているので、見聞きしていたのはホスロー2世時代のササン朝ペルシャ帝国ですが、国を訪れていないものの、「貨幣は大銀銭を使用する」と、記録を残しています。
大きくて美しいと、近隣国の貨幣デザインに影響を与え、ササン朝のドラクマ銀貨は、中央ユーラシア社会における高額決済用の基軸通貨としても尊重されていました。
🎨デザインの特徴
表面: 王冠を戴いた王の右胸像。王はネックレスをつけ、左肩(向かって右側)にロゼット(Rosette)(花の形をした装飾)がついています。これは、王権・神聖性・美の象徴として古代ペルシアで広く使われました。「月と星」は、王が神の加護を受けていることを示す意匠です。
裏面: 中央に聖火が燃えており、従者が両側で聖火を守護しています。星と三日月が炎を囲んでいます。これはササン朝銀貨の典型的なデザインです。
素材とサイズ:
直系 約32mm (正円ではないので、アバウトになります)
重量 約4グラム
銀 90%、銅 10%
💙歴史と美の結晶です。古代ペルシアの栄光を、皆様の手で感じてください。
コインはこちらでご購入いただけます
【鑑定済み/古代銀貨】ササン朝ホスロー1世(531–579年)発行の銀貨ドラクマ・NGC鑑定済み・保存状態VF(とても良い状態)
