グレーディング (鑑定・認定)とは?

コインのグレーディング(鑑定・認定)とは?

グレーディングって何でしょう?

💙「品質を検証する最良の方法」、それが、「鑑定」または、「状態評価」、英語では「グレーディング」と呼ばれています。コインにグレードを付与することから、グレーディングと呼ばれます。

コインの貨幣価値は、

  • 製造年とミントマーク(どこで製造されたか)
  • 発行枚数
  • 状態または仕上げ

という3つの要素によって決まります。

購入・保有・投資の目安に役立つ「グレーディング」

💙プロフェッショナルなコイングレーディングサービスとして、最高レベルの鑑定機関が3つあります。(他にも老舗の鑑定機関ANACSや鑑定を提供している機関があります。後述しますね)

  • PCGS
  • NGC
  • CAC

鑑定には費用がかかり、また、年会費を払ったメンバーである必要があります。

PCGS(Professional Coin Grading Service /プロフェッショナル・コイン・グレーディング・サービス)

定評のあるコイングレード基準と高い信頼性により、PCGSが鑑定したコインは市場で高い価値を認められています。

鑑定後、スラブ(プラスチックのケース)に入れるタブには、金の盾のシールがついているものもあります。

  • 金の盾のシールが無いラベル

通常のセキュリティ鑑定で、画像付きと画像無しがありますが、画像付きは、鑑定依頼者が別料金で写真を依頼した場合についています。

  • 金の盾のシールがついているラベル

依頼人が別料金を払って、より高度なセキュリティと画像記録を付加したプレミアムサービスを受けたものです。

高解像度の公式画像がついてあり、画像データベースがオンラインで公開され、コインの状態やトーン(色味)を正確に確認可能できるというものです。

つまり、

  • 高解像度画像付きで、視覚的にも信頼性が高い
  • 偽造防止機能が強化されている
  • 市場価値や再販時の評価が上がる可能性がある

ものです。

こちらはPCGS社により鑑定されてスラブ(ケース)に収められた。1883年にサンフランシスコ造幣局(S)で鋳造された1ドルコイン(モーガンコイン)で、MS(ミントステート)のグレードが62(未使用で最高70が完璧、こちらはグレードが62です)。PCGS社により金の盾のシールがついているものです。(PCGS社の鑑定済みコインすべてについているわけではなく、鑑定依頼主がプレミアムサービスを依頼したものに、ついてきます)

NGC(Numismatic Guaranty Company / 貨幣保証公社)

NGCは、アメリカ貨幣協会(ANA)プロフェッショナル貨幣鑑定士組合(PNG)公式鑑定機関であり、NGCのコイン鑑定を業界標準として確立している、世界最大級のコイン鑑定会社です。

こちらはNGC社により鑑定されスラブ(ケース)に封印された、2025年に発行された、イーグル・シルバー(S)銀貨で、ミントステート(MS)70(最上級)のものです。

特殊記号:

グレーディングにこのような記号や文字が付くケースがあります。

  • +(プラス) → ワングレード上に近い品質
  • ★(スター) → 特に輝きやデザインが優れたコイン
  • RD/RB/BN → 銅貨の色調
  • CAMEO/ULTRA CAMEO → プルーフコインの輝きの強さ

🌿 グリーンラベル(NGC Green Label)

緑色の枠で囲んだ表示のものを「グリーンラベル」と呼んでいます。

  • 一般ラベルとの違い
    • 一般ラベル:NGCの鑑定基準で評価。
    • グリーンラベル:NGCの鑑定+RARCOA(大手業者)の追加選定

選定基準

  • 光沢(Luster)
  • 打刻の鮮明さ(Strike)
  • 全体的な美観(Eye Appeal)

特徴

  • 「市場で特に魅力的」とされるコインのみ対象となります。
  • RARCOAが流通市場で積極的に買い支えるため、流動性が高いと言われています。
  • CAC(Certified Acceptance Corporation)のような「プレミア品質保証」に近い役割があります。

(※CACについては後述します)

ブラウン枠のものは?

NGCのラベルで「茶色の枠」で囲まれているものは、銅貨の色調を示す表記(BN=Brown)に関連しています。これはコインの状態や種類を示す通常のラベルデザインの一部で、特に銅貨の鑑定で「赤(RD)」「赤茶(RB)」「茶(BN)」と分類される際に、茶色系統を強調するために枠や文字が茶色で表示されることがあります

  • 茶色枠は「グレードが低い」という意味ではなく、色調分類の一部です。
  • 銅貨は経年で自然に赤から茶色へ変化するため、BN表記はむしろ一般的です。
  • RD(赤色)が希少で高価になる傾向がありますが、BNでも希少年号や高グレードなら十分に価値があります。

PCGSまたはNCGによって鑑定されているコインは:

PCGSまたはNGCによって鑑定されたコインは高い真正性を有し、市場では記載されたグレードで認められています。

PCGSNGCはどちらも、鑑定したコインのオンライン国勢調査レポートまたはポピュレーションレポートを公開しています。

これらのレポートは、鑑定済みのコインが希少か一般かを判断するのに役立ちます。

NGCまたはPCGSの鑑定を受けたコインには、識別のために固有のシリアル番号が付与されます

CAC(Certified Acceptance Corporation)

PCGSNGCのコイングレードは、Certified Acceptance Corporation(CAC)による追加審査によってさらに高い評価を受けることができます

CACはNGCまたはPCGSがグレードを認定したコインのみを審査し、グレードに合致する場合は、グレード承認の証としてスラブに小さなステッカーを貼付します。これには、追加料金がかかります。

CACからグリーンまたはゴールドのステッカーが貼られたコインは、プレミアム価格で取引される可能性があり、PCGSまたはNGCのウェブサイトに掲載されている価格よりも高い価格で取引されることもあります。

  • グリーン・ステッカー(Green CAC Sticker)
  • そのグレードの中でも上位品質のコインであることを示します
  • 例:MS-65と鑑定されたコインの中でも、特に状態が良いもの
  • 同じグレードでも、グリーンCAC付きは市場価値が高くなる傾向があります
  • プレミアムは通常、5〜15%程度の上乗せ価格になることが多い傾向にあります。
こちらは、PCGS社により鑑定され封印された、1876年にカーソンシティー(CC)で鋳造さえた、ハーフダラー(50C)で、グレードは最低グレード01 です。(1876-CC ハーフダラー はカーソンシティ造幣局の中でも人気が高いコインのひとつで、グレードが低くてもコレクター需要があります。PO01のような「最低グレード」でも逆に珍しさが評価されることもあります)CAC社により追加審査されたことを示すステッカーがついています。 このステッカーがついていると、グレードの中でも上位品質ということですが、最低評価のコインにこのステッカーがついているのが面白いですね。おそらく本物であるという保証のために追加審査をわざわざ受けたのかもしれません。
  • ゴールド・ステッカー(Gold CAC Sticker)
  • 現在の鑑定グレードよりも1ランク上の品質があるとCACが認定したコイン
  • 例:MS-64と鑑定されているが、実質MS-65以上の品質と判断された場合
  • 非常に希少で、上位グレードの価格の80〜90%に達することもあります。

CACステッカーは、コインの真の品質を見極めるための「信頼の証」です。 もしお持ちのコインにCACステッカーがある場合、その価値はさらに高まる可能性がありますよ

ANACS

中堅のグレーディングサービスであるANACS最も長い歴史を持ちますが、ANACSがグレーディングしたコインは、PCGSNGCがグレーディングしたコインよりも一般的にプレミアムが低く取引されています。

ANACS社により鑑定されスラブ(ケース)に入った、1646年にドイツ(Germany)のコインで、LWという造幣者(「LW」は造幣者(ミントマスター)のイニシャルや造幣所の識別記号を示している可能性があります。ドイツの古銭では、造幣局長や刻印者の頭文字が刻まれることがよくあります。)により鋳造されたターラーコインで、(16世紀から19世紀にかけてドイツやヨーロッパ各地で広く使われた大型銀貨で、のちの「ドル(Dollar)」の語源にもなった重要な通貨です。)グレードはVF(非常に良い)の35(摩耗はあるものの主要なデザインがはっきり残っている状態)です。

その他

上記以外のすべての会社は、低いグレーディングサービスと見なされていて、一貫性のないグレーディング、あるいは「緩い」グレーディング基準のために価値が下がる可能性があります。

鑑定サービスを選ぶときは、トップクラスの 2 つの会社、PCGS または NGC のいずれかを選択するのが最適です。

コインのグレード

💙コインのグレードは4つの通常、以下の4つのカテゴリーに分かれています。

  • Poor(摩耗が著しく、輪郭は残っているものの細部は不明瞭)
  • Good(摩耗は大きいものの細部は確認できる)
  • Very Fine(細部は確認できるものの多少の摩耗が見られる)
  • New(摩耗が見られず細部もすべて確認できる)です。

ですが、これだけでは、コレクターには不十分です。

1949年に、ウィリアム・シェルドン博士が、コインの「保存状態」を 1から70までのスケールで評価する13段階のシステムを開発しました。

はほぼすべての詳細が欠落している「Poor(不良)」コイン、「70」は「Perfect(完璧)」コインを表します。

グレード

以下に英語表記、略語、日本語表記(業界用語)、状態の目安を書きますね。

  • Poor (PO) – 粗悪品 – ほぼ判別不能、摩耗が激しい
  • Fair (FR) – 劣品 – 輪郭がかろうじて判別できる
  • Almost Good (AG) – 準並品 – 一部の文字や図柄が見える程度
  • Good (G) – 並品 – 主要な図柄は判別可能だが摩耗あり
  • Very Good (VG) – 良品 – 図柄は明瞭、摩耗はあるが許容範囲
  • Fine (F) – 上良品 – 詳細が見える、摩耗は中程度
  • Very Fine (VF) – 極美品 – 細部まで判別可能、摩耗は軽度
  • Extra Fine (XF/EF) – 準未使用品 – わずかな摩耗、光沢も残る
  • Almost Uncirculated (AU) – 未使用に近い – 微細な摩耗のみ、ほぼ未使用状態
  • Uncirculated (UNC / BU) – 未使用品 – 摩耗なし、流通していない状態
  • Brilliant Uncirculated (BU) – 光沢未使用品 – 光沢が強く、傷もほぼなし
  • Gem Uncirculated (GEM) – 極上未使用品 – 完璧に近い未使用、視覚的にも美麗
  • Perfect Uncirculated (MS-70) – 完全未使用品 – 傷・摩耗ゼロ、最高評価
グレーディング (鑑定・認定)とは?

グレーディング方法(鑑定手順)

  • ディーラーがコインをグレーディングサービスに提出すると、少なくとも2名の専門家がコインのグレーディングを行います。
  • 2名の専門家のそれぞれのコインの状態についての結果が、合致・合意する必要があります。
  • 合意に至らない場合は、3人目の専門家であるファイナライザーがコインの状態を確認します。
  • グレーディング後、コインは改ざん防止用プラスチックケース(スラブ)に、合意したグレードが印刷されたタグとともに入れられます。(「スラブ化」するといいます。)

たとえベテランのコレクターであっても、高価な品物を購入する際には鑑定書を取得することをお勧めします。最終的な判断は購入者次第です。

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