アメリカでもっとも高いと言われている1ドル銀貨をご紹介します。
それは
フローイングヘア・シルバーダラー
この1ドル銀貨が作られた歴史的背景から紹介していきます。
アメリカ国内は
1ドル銀貨が初めて作られた1794年
1794年のアメリカは、建国からまだ10年ほどしか経っていない非常に若い国家で、国内の統治体制を固めつつ、外部との関係や領土問題に揺れていた時期です。
大統領はジョージ・ワシントン(初代) 。まだ政党政治が固まる前で、国家の基盤づくりが中心でした。
アメリカ合衆国の最初の州は13でしたが、 新しく2州が加入したことを反映し、国旗が「15星15条」に変更されました。
上院が初めて一般公開されたのが1974年でした。政府の透明性を高める動きが出てきたのです。
ジョージア州で、連邦保安官が職務中に初めて殉職 するという痛ましい事件もありました。新しい国家の法執行がまだ不安定でした。
北西部領土(現在のオハイオ周辺)で、アメリカ軍と先住民連合が衝突 。これは、フォールン・ティンバーズの戦いと呼ばれています。この勝利が後の「グリーンビル条約」につながり、アメリカの領土拡大が進むこととなりました。
国際情勢は
フランス革命の激動(ロベスピエール失脚) が世界を揺らし、外交判断にも影響していました。アメリカは中立を保とうとしていました。
つまり1794年は・・・
- 国家としての制度を整えつつある段階
- 先住民との戦争が続き、領土拡大の転換点にあった
- 産業化が始まり、経済の近代化が動き出した
- 国際情勢の荒波の中で中立を模索していた
建国期らしい「不安定さ」と「成長の勢い」が同居した時代でした。
1ドル銀貨の誕生
この2年前に、貿易で使われていた主流の銀貨、スペインの銀貨に準じて、アメリカの1ドル銀貨を作ることが決定されました。
表面には、帽子を脱いだ自由の女神、髪が流れていることから、フローイングヘアと呼ばれています。そのまわりには、15州を表す星が15個、あしらわれています。
裏面には、イーグルのまわりを花輪で囲み、裏面に通常書いてある額面は、エッジに彫られることとなりました。これは銀貨を削って盗もうとすることを防ぐ目的でした。

鋳造は、スクリュー型という手作業によるもので、1758枚のみが作られました。
フローイングヘアの1ドル銀貨は翌年の1795年にも作成されていますが、1974年とは違う精度の高い機器で鋳造され、デザインも若干異なります。
この2年間のみ作られたフローイングヘアの1ドル銀貨、その初年度の1794年度のものは、
さて、いくらで取引されているでしょうか。
How much?
アメリカのコインディーラー調べによると、2026年1月現在、
MS67(非常に美しい、欠点は微小)のものは、なんと、$8,800,000
日本円では約14億円!
MS66(高品質、光沢、打刻が優秀)では$6,125,000
日本円では9億7千万円!
デザインがかろうじて確認できる状態のものでも、$87,750
日本円で1千4百万円と報じられています。
レプリカや偽物もそれだけ多く出回っていますので、お気をつけください。
こちらは金ではなく銀ということで、1933年の金貨回収令の対象とはなりませんでした。最初のコインは著名人の手へ渡されたため、どこかに大切に今も保管されている、ということもありえます。
どこかで手に入る奇跡があるかもしれません。
夢がある、それがアンティークコインの魅力かなと思います。
短い動画を作っていますのでよろしければ御覧ください。
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