ミントステートコインは未流通で、鋳造当初の状態に近い状態のコインです。
ミントは「流通用の貨幣」、ステートは「状態(保存状態や品質)」のことで、「コイン」はご存じ、貨幣という意味です。
通常、シェルドン・グレーディング・スケールで、60~70のグレードが付けられます。
ミントステートコインは一度も流通したことがないため、購入者は鋳造当初の状態、あるいはそれに近い状態のコインを購入できます。
シェルドン・スケール
シェルドン・スケールは1から70までで、
- 1は最低グレードで状態が悪いことを示し、
- 70は完璧な状態を示します。
ミントステートコインは未流通で、鋳造当初の状態に近い状態のコイン。ミントステートグレードのコインには、番号の前に「MS」が付きます。
例えば、完璧な状態のミントステートグレードのコインには、MS-70 という鑑定結果が書かれた紙が同封された「スラブ」というケースに入っています。
MS(Mint State)ミントステートは未流通で、鋳造当初の状態に近い状態のコイン
- MS/PF 70: 完全未使用品。ミントステート。欠陥のない完璧なコイン。
- MS/PF 69:ミントステート。小さな欠陥があるものの、打刻は完璧。
- MS/PF 68:ミントステート。非常に良好な打刻で、わずかな傷が見られる。
- MS/PF 67:ミントステート。僅かな打刻の欠点が認められるものの、非常に良い打刻状態。
- MS/PF 66:ミントステート。目立つ箇所ではなく、いくつかのマークや細い線が見られる。
- MS/PF 65:ミントステート。打痕は認められるものの、小さな傷やへアマークがほとんどで、フォーカル(焦点)エリアには無い。
- MS/PF 64:ミントステート。平均以上の打痕があり、点在する傷や細い線があるが、深刻な傷はない。
- MS/PF 63:ミントステート。中程度または少々弱めの打刻、へこみ/ヘアラインは、中程度。
- MS/PF 62:ミントステート。摩耗は見られず、打痕は平均以下。多数の傷やヘアラインが見られる。
- MS/PF 61:ミントステート。摩耗なし、打痕は平均的または弱い。許容範囲内の複数の重度の傷やヘアラインがある。
- MS/PF 60:ミントステート。摩耗なし。大きな傷やヘアラインが多く見られる場合がある。打刻が完璧でない場合がある。
AU(About Uncirculated)は、準未使用品。ほぼ未使用の状態。
- AU 58:準未使用品。最も高い部分にわずかな摩擦があるだけで、ほぼ完全な光沢。
- AU-55:準未使用品。
- AU-53:準未使用品。
- AU-50:準未使用品。
XF(Extremely Fine)極美品
- XF 45:極美品。多少の摩耗はあるものの、細部まで完璧。
- XF-40:極美品。デザイン要素はすべて残っていますが、ほとんどのハイポイント(凸部)がわずかに平らになっている。
VF(Very Fine)美品
- VF-35:美品。デザイン要素は完全だがハイポイント(凸部)が平らで磨耗が見られる。
- VF-30:美品。表面全体に摩耗がみられ、平らな部分がある。
- VF-25:美品。表面全体に摩耗がみられる。ディテールとレタリングにわずかな難あり。
- VF-20:美品。ディテールの鮮明度に少々難あり、レタリングは完全でキレがある。
F(Fine)上良品
- F-15:並品。細かい部分は半分弱磨耗して平らになっています。文字はすべて鮮明に残っています。
- F-12:並品。細部の約半分が磨耗して平らになっています。文字はすべて読み取れます。
VG(Very Good)良品
- VG-10:劣品。かなり摩耗しているため、細かい部分はほぼ平坦になっています。文字のほとんどは判読可能です。
- VG-8:劣品。中央部分のほとんどが摩耗して平らになっています。内側の文字の一部はまだ見えます。縁はまだ残っています。
G(Good)並品
- G-6:大劣品。縁は完全だがディテールは平ら、周辺のレタリングはほぼ完全。
- G-4:大劣品。縁がややすり切れていて、ディテールが平ら、周辺のレタリングはほぼ完全。
AG(About Good/ Almost Good)準並品
- AG-3:劣悪品。縁が磨り減って文字の上部が残っていますが、ほとんどの文字は判読可能です。
FR(Fair)劣品
- FR-2:粗悪品。コイン全体が磨耗して平らになっており、周囲の文字の痕跡はまだ見える状態。
P(Poor)良くない状態(日本語では悪品と訳されています)
- PO-1:悪品。種類、日付、ミントマークを識別できます。
Ungradable グレードがつけられない、評価不能
- Ungradable:評価不可能。コインのグレードを判定するには、そのコインの年度とミントマークが検出可能でなければなりませんが、それらがわからない状態です。
※グレーディング(鑑定)はグレーディングサービス(鑑定サービス)によって若干異なる可能性があります。
「鑑定済みミントステートコイン」とは、
- PCGS(プロフェッショナル・コイン・グレーディング・サービス)や
- NGC(ヌミスマティック・ギャランティ・コーポレーション)といった
信頼できる鑑定機関によって独立した評価と真贋(しんがい)判定を受けたコインです。
この鑑定プロセスでは、コインのグレードと真贋を確認し、破損を防ぐため、不正開封防止機能付きの安全なホルダーに収納します。(このホルダーを「スラブSlab」と呼んでいます。
認定コインの保護ホルダーには、
- 発行年
- グレード
- 仕上げ
- シリアル番号
- 鑑定機関
などの情報が記載されていて、コレクターや投資家にとってコインの状態と品質の保証となります。
鑑定(グレーディング)されていないコインも鑑定できる?
購入後にグレーディング(鑑定)されていないコインをPCGSまたはNGCに送り、鑑定依頼もできます。
しかしながら、メンバーになり年会費を払い、1鑑定いくら、という料金と、鑑定までの時間がかかります。
価値の低いコインを鑑定してもらうのは、費用に見合わないかもしれません。
しかしながら、鑑定済みのコインは簡単に購入できます。
ミントステートコインは未流通で、鋳造当初の状態に近い状態のコイン、というけれど、なぜ70ではなく、69などグレードが下がるものがあるのでしょうか
造幣局による損傷は避けられないものです。
軽微な損傷もあれば、深刻な損傷もあります。コインが未流通であっても、状態が完璧であるとは限らないんですね。
ミントステートコインはなぜ高価なのでしょうか?
鑑定済みミントステートは、品質を保証するために専門家によるグレーディング(鑑定)を受けています。
売却時には、流通コインよりも高い価格が付く場合があり、需要も高くなります。
歴史的に需要のあるコインは、さらに価値が高いケースが多いです。
ミントステートコインを購入する価値はあるでしょうか
ミントステートコインは、地金価格以上の価値を目的としたコイン投資家に好まれています。
買うポイントは、希少性、需要、そして潜在的な歴史的価値が重要になってきます。
多くの投資家は、特定の年式のエラーコインやミントステートの貨幣価値の高いコインを選んでいます。
しかしながら、認定ミントステートのコインを購入するかどうかは個人の判断であり、高額な価格に見合う価値があるかどうかは、投資目標や好みによって異なりますね。
まとめ
- Poor (PO) – 粗悪品 – ほぼ判別不能、摩耗が激しい
- Fair (FR) – 劣品 – 輪郭がかろうじて判別できる
- Almost Good (AG) – 準並品 – 一部の文字や図柄が見える程度
- Good (G) – 並品 – 主要な図柄は判別可能だが摩耗あり
- Very Good (VG) – 良品 – 図柄は明瞭、摩耗はあるが許容範囲
- Fine (F) – 上良品 – 詳細が見える、摩耗は中程度
- Very Fine (VF) – 極美品 – 細部まで判別可能、摩耗は軽度
- Extra Fine (XF/EF) – 準未使用品 – わずかな摩耗、光沢も残る
- Almost Uncirculated (AU) – 未使用に近い – 微細な摩耗のみ、ほぼ未使用状態
- Uncirculated (UNC / BU) – 未使用品 – 摩耗なし、流通していない状態
- Brilliant Uncirculated (BU) – 光沢未使用品 – 光沢が強く、傷もほぼなし
- Gem Uncirculated (GEM) – 極上未使用品 – 完璧に近い未使用、視覚的にも美麗
- Perfect Uncirculated (MS-70) – 完全未使用品 – 傷・摩耗ゼロ、最高評価
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